「カメラのオートフォーカスの種類を知りたい。」
「どんな時にどんなオートフォーカスが有利なのかを知りたい。」
「どうやればピントが合った写真が撮れるのかな。」
そんな疑問にお答えします。
目次:
- カメラのオートフォーカスの違いを解説。
- ピントの合った写真を撮るためのテクニック。
この記事を書いている私は、一眼レフカメラ歴4年になります。 子供が生まれたことがきっかけでカメラに夢中のパパです。
カメラ購入時に実際に私が迷った点であるオートフォーカスについて書いてみます。ぜひご覧ください。
カメラのオートフォーカスの違いを解説。
オートフォーカスにはAF方式とAFモードがあります。
まずは下記を抑えておけばOKです。
- AF方式①:位相差AF
- AF方式②:コントラストAF
- AF方式③:像面位相差AF
- AFモード①:ワンショットAF
- AFモード②:サーボAF
次から詳細を説明していきます。
AFモードはカメラの設定を変更することで切り替え可能ですが、AF方式はカメラによって決まってしまうことがほとんどです。(複数の方式を採用しているカメラもあります。)
AF方式①:位相差AF
一眼レフカメラでファインダーを利用して撮影する際に主に使われているAF方式。
位相差AF用のセンサーを搭載する必要があるため、カメラ本体が大きくなりがちです。
オートフォーカスを高速に行うことができるため、動きものの撮影に向いています。
AF方式②:コントラストAF
コントラストの高さをみてフォーカスを合わせる方式。
一眼レフカメラのライブビュー撮影時から、ミラーレス、デジカメなど様々なカメラに搭載されています。
オートフォーカスの速度は遅いものの精度が高いオートフォーカス方式となります。
AF方式③:像面位相差AF
こちらも位相差AFとなりますが、位相差センサーを必要とせず、撮像素子に位相差素子を組み込んだものになります。
コンパクトなボディで位相差AFを堪能できるところがうまみではありますが、オートフォーカス速度は位相差AFの方が上になります。
AFモード①:ワンショットAF(シングルAF)
ワンショットAFとは、「シャッターを半押しして、1度ピントを合わせるとシャッターを半押ししている間はずっとピントの位置が固定されるAFのこと」です。
※ちなみにですが、モードの表現は各メーカによって異なります。
ピントの位置が固定されるAFなので、ポートレート撮影などのあまり動きの無い被写体を撮影するのに適しています。
AFモード②:サーボAF(コンティニュアスAF)
サーボAFとは、「シャッターを半押ししている間、ずっとピントを合わせ続けるAFのこと」です。
被写体を追従しピントを合わせ続けてくれるので、子供のような動き回る被写体に最適なAFになります。
結局何を選べばよいの?
「いろいろあってよく分からない。」という状況になるかもしれませんが、結論としては「どれを選んでも大丈夫。」です。
なぜなら、そこまでの違いを体感できるようなことは普通に使っている中ではあまりないからです。
オートフォーカススピードが遅いと言われているコントラストAFですが、技術の進歩により昔に比べればスピードUPが進んでいるため、プロでもない限り極端に気にする必要はありません。
また、オートフォーカスの方式の違いよりも、優先させるべきものがあります。
それは「見た目や重さ」になります。
自分の気に入っていないカメラや、重たいカメラの場合にはカメラを持ち出す機会も減ってしまいますので、まずは自分の気に入ったカメラを選び、カメラライフを楽しむことが大事です。(楽しんで撮影回数を重ねることで自然と上達していくものです。)
補足的な話ですが、今現在、様々なカメラが用途毎に発売されており、それぞれのカメラにはその用途に合わせたオートフォーカス方式が採用されています。
例えば、スポーツ写真を撮るような場合には一眼レフ(位相差AF)が使われることが多いですし、町ブラスナップ写真を撮るようなカメラの場合には、コントラストAFで問題ありません。
ですので、プロでないのであればオートフォーカス方式にはこだわる必要ないです。
カメラを購入するときに気にすべきポイントはこちらの記事にまとめています。ぜひこちらもご覧ください。⇒カメラ購入時の注意点【後で後悔しませんように!】
ピントの合った写真を撮るためのテクニック。
オートフォーカスの方式・モードもさることながら、テクニックを覚えておくと良いです。
今回は下記の2つをご紹介します。
- テクニック①:置きピン
- テクニック②:親指AF
テクニック①:置きピン
こちらの撮影技法は動きの速いものを撮影するときに使います。 「置きピン」ですので、その名のとおりピントを置いておくということ。
例えば、運動会の徒競走で子供を撮影したいときなどに便利です。
子供が走ってきたときにピントを合わせて撮影していては間に合わないので、ピントを固定しておくのです。
10m先に子供がやって来たときに写真に収めたい場合には、10m先の地面に一旦ピントを合わせ、そこで固定しておきます。
あとはピントを固定した後は子供が走ってきたタイミングに合わせて、撮影するというものです。(このときはもちろん連射が必須です。)
そうすることで、ピントを合わせる時間をカットできる(ピントの合う位置に子供が入ってくるため)ので、動きの速いものを捉えることができるということです。
テクニック②:親指AF
一般的には、シャッターボタンを半押しオートフォーカスをします。 なので、人差し指でオートフォーカスするのですが、これを親指にしようという話です。
※ちょうど良い写真を準備できなかったのですが、もちろんボタンはカメラの背面に配置されていて、親指で押しやすい位置となっています。
親指AFのメリットとしては、サーボAFにおいてずっとフォーカスをし続けることができるというところです。また、半押しではなくずっと押しっぱなしでOKです。
例えば連続してシャッターをきる場合を考えてみます。
従来のシャッターボタン半押しでオートフォーカスを合わせる場合だと、「半押し→さらに押し込む→半押し→さらに押し込む」という風になります。なので連続して撮影する場合にはその分半押しを繰り返す必要があるのです。
一方で、親指AFの場合にはずっと押しっぱなしで良いので、「(AFボタンを押しながら)シャッターを押し込む→シャッターを押し込む」とシャッター連続して押すだけで良いのです。従来のシャッターボタン半押しが不要なので、連続撮影に有利です。
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今回は以上にしたいと思います。
オートフォーカス+テクニックでいい写真を撮りましょう。