社会で生きる以上、確かな情報を得ることは必要不可欠です。
ですが、昨今は、情報が氾濫してしまっており、「確かな情報が何なのか」が不明瞭になりつつあります。
そこで、今回は、そんな情報が氾濫している社会で、「確かな情報」を確実に手に入れるための方法を5つ紹介いたします。
これを読めば、どのように情報を吟味すればいいのかが丸わかりです!
1.著名人による「わかりやすく面白い説明」に要注意
確かな情報を手に入れるための方法1つ目は、著名人による「わかりやすく面白い説明」には注意を払うことです。
近年、タレントや政治家をニュースや情報バラエティのコメンテーターとして登壇させることが増えています。
しかし、タレント業等が主な仕事の彼らには、その事件の真相など知る由もないはずです。
そして、たちが悪いことに、このような「フィクションを伝えるプロ」の話の方が、専門家の話よりも拡散されやすいのが現状です。
また、こういった「フィクションを伝えるプロ」の中には、あえて反対意見に罵詈雑言を浴びせて炎上を狙ったり、情弱な信者を食い物にするような悪質なものもあります。
少し前の話ですが、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが、自身のYouTubeチャンネルで日本史の話をし、その内容の真偽を巡って小さな炎上が起こったのをご存知でしょうか?
実際、中田さんが話した内容は簡素化されていたため、厳密な内容とは少し違った部分があったようです。
中田さんのYouTubeを否定する訳ではありませんが、タレントなどが説明している雑学などの内容については、慎重に耳を傾ける必要があります。
著名人による「わかりやすくて面白い説明」は、聞いていて心地がいいですし、スッと頭に入ってきます。
しかし、その内容全てが正しいものであると鵜呑みにしてはいけません。
あくまで彼らは「伝える」プロなのであって、本当の専門家ではないことを忘れないでください。
2.「専門家」「法的根拠」「科学的根拠」という言葉を鵜呑みにしない。
確かな情報を手に入れるための方法2つ目は、「専門家」「法的根拠」「科学的根拠」という言葉を鵜呑みにしないことです。
これらの言葉は非常に説得力が強く、聞いただけで納得できるような迫力がありますが、決して鵜呑みにしてはいけません。
まず「専門家」についてですが、その専門家がどういった意図を持って情報を発信しているのか考える必要があります。
考えたくはないですが、専門家は「専門家」という肩書があるがゆえ、情報を操作することもできます。
また、「法的根拠」については、適用される法律とその中身についてしっかり確認する必要があります。法律といえど人間が作るものです。中には、悪法や現在適用するには古すぎる「化石化」した法律も存在しています。
そして一番気をつけなくてはいけないのが、「科学的根拠」という言葉です。科学的根拠はトリックによっていくらでも作れます。
例えば、「レタス◯個分の食物繊維」。聞いたことがあると思いますし、すごく効果がありそうにも感じます。しかし、レタスは野菜の中でも食物繊維が少ない部類なんです。これでは根拠として意味がありませんよね。
一見説得力が高そうな言葉であっても、その裏にはトリックが隠れていることはよくあります。説得力の高そうな言葉を鵜呑みにするのではなく、一度その根拠を探るようにしてください。
3.「レビュー」「炎上」を真に受けてはならない
確かな情報を手に入れるための方法3つ目は、「レビュー」「炎上」を真に受けてはならないことです。
まずレビューを真に受けてはいけない理由ですが、レビューは非常に主観的なもので、それゆえ、大きく価値基準が歪められているからです。
つまり、レビュー=個人の好みとフィットするか、という問題なので、実態を反映していないレビューもしばしばある、ということです。
次に炎上ですが、これについては、「一部の怒れる者」の批判が目立っているだけだからです。この場合、少数の声を大にして怒っている人の批判の方が目立つが、静かな賛同者の方が圧倒的に多い、ということが往々にしてあります。というよりほとんどです。
レビューや炎上は、全体の意見を反映した客観的なものでないどころか、大いに歪められた情報である可能性が高いです。
なので、絶対に真に受けてはいけません。
4.「一貫性」の危険さに気づく
確かな情報を手に入れるための方法4つ目は、「一貫性の危険さに気づく」ことです。
私たちは、自分の行動が一貫していると思ってしまいがちです。しかし、人は、自分自身も含めて、矛盾や間違いだらけなのです。
なので、私たちは、「自分は矛盾や間違いだらけである」とまず認め、多くの間違った評価指標を信じ込んでいることを自省する必要があるのです。
さらに、私たちには、矛盾や間違いがあると正したくなる、という習性があることを理解し、その習性と深く向き合うことも必要になってきます。
私たち人間は、みな一貫性があるように見えて、矛盾や間違いだらけです。
その現状に深く向き合い、しっかりと自分を見つめることで、確かな情報を手に入れるための審美眼が磨かれていくのでしょう。
5.自分自身の内集団バイアスを疑う
確かな情報を手に入れるための方法5つ目は、自分自身の内集団バイアスを疑うことです。
人間は、自分の所属している集団のことのみを肯定的に見るように、知らず知らずの間にバイアスを育んでしまっています。
このバイアスからいち早く逃れ、「自分の集団の外にいるのも同じ人間だ」という感覚を持つことが重要です。
なぜなら、内集団バイアスがかかっている状態の時は、自分が属する集団以外の集団のことを、公平な目で見ることができないからです。
そのためにまず、自分が知らない視点があるはずだ、と謙虚になることが必要です。
また、他集団にレッテルを貼って単純化をしないようにし、しっかりと現実を見るよう、意識しましょう。
私たちは誰でも内集団バイアスを持っています。
そのバイアスをいち早く抜け出し、極力世界を公平な目で見ることが、確かな情報を手に入れるために重要な基礎であることは、間違いありません。
まとめ
確かな情報を手に入れるための方法は、以下の5つです。
- 著名人による「わかりやすく面白い説明」に注意する
- 「専門家」「法的根拠」「科学的根拠」という言葉を鵜呑みにしない
- 「レビュー」「炎上」を真に受けない
- 「一貫性」の危険さに気づく
- 自分自身の内集団バイアスを疑う
賢く生きるためには、「確かな情報」が必要不可欠です。
しかし、現代では確かな情報どころか、確実性のない情報で溢れかえっています。
その中で、手探りで情報を得ていくことがどれだけ大変か、想像に難くありません。
そして、不確かな情報には、それを信じ込ませやすくする脚色が色々と織り込まれていました。著名人を使ったり、説得力の高い言葉を使ったり、時には炎上させたりと方法は様々です。
しかし、これを読んだあなたは、もうこれらの脚色に騙されることなく確かな情報を掴むことができます。
確かな情報を掴み、よりよい生活を送れますように。
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