継続のコツは『気分転換』にあり

今回のテーマは「継続のコツは『気分転換』にあり」です。

「やりたいこと」は続けるのは容易です。対して「やらなければならないこと」を続けるのは苦痛です。

それはたいがい自身の素直で自然な感情に従えば「やりたくないこと」に分類されてしまいます。

なので表題の「継続のコツは『気分転換』にあり」の「継続」は「やらなければならないこと」を続けるコツということです。

方法は複数あります。そしてそれらの方法の一つひとつの間には階層があります。

私がコツとして挙げた『気分転換』という方法は「初心者」用のツールです。「中級者」「上級者」にはそれぞれのレベルに応じたツールがあります。

ですから本記事で『気分転換』というツールが手に入ったからといって、いつまでもそのツールにだけ依存するのはNGです。

最終的には「上級者」のツールを手に入れ、それを自由自在に使いこなせるようになることが、1番望ましい姿になります。

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初級者編①:継続のための『気分転換』にも種類と階層がある

「やらなければならないこと」を続けていると集中力がキレてきます。

そのとき一息ついてまた頑張り始めるという経験は、誰にもあるはずです。

気分転換とは「別のこと」に手を出していったんリセットすることです。

その「別のこと」として何をやるかがポイントになります。

 

ワンランク上げるにはその「別のこと」としてもう一つ「やらなければならないこと」に取り組むことです。

受験勉強でたとえると、数学の難しい問題をやっとのことで解き終わります。類題に手を出す気力がわかない場合、気分転換を入れます。

それは別の「教科・科目」に切り替えることです。

もし英語の読解問題に取り組もうとしてもスイッチが入らないなら難易度を落とします。単純な暗記物をやります。

運動系のトレーニング理論として全習法と分習法があります。

一つのことだけに集中してずっと続けるのが前者です。一つのエクササイズの時間を短くして種類を増やすのが後者です。

スポーツも科学です。より効果が高いトレーニング法として実証されたのは後者の分習法です。

 

私のおススメする気分転換は、トレーニングの分野で、もはや常識となりつつある、この分習法的手法です。

このように分野が異なるとはいえ、発想の根っこは同じところにあるというケースはほかにもたくさんあります。

「やらなければならないこと」を続けるには気分転換を上手に入れることがポイントです。そのとき気分転換の中身は別の「やらなければならないこと」をやることです。

初級者編②:『やらなければならないこと』を忘れる時間をつくる

「やらなければならないこと」を続けていくコツのもう一つは、まったくやらない時間を決めることです。

たとえば、1週間のスパンで考えるなら、月曜日から金曜日までの5日間を「やらなければならないこと」をやる時間に決めたとします。

残りの土曜日と日曜日はそれをまったくやらない時間に設定します。

言い換えれば、「やらなければならないこと」とはまったく異なることをやる日に当てるのです。

このような緩急のつけ方を一般には「メリハリ」をつけると表現します。この場合の土曜日と日曜日の2日間は「気分転換」をする期間ともいえます。

これまで述べたように、初級者向けとしては「継続のためのコツは『気分転換』」にあるのです。

中上級者編:いつまでも気分転換だけでいいのか。習慣と楽しみ

これまでは「初級者」向けの内容でした。

というのは「やらなければならいこと」という表現には当然のこととして「やりたくないこと」という意味も含まれているという前提で進めてきたからです。

 

「やらなければならないこと」には2種類あります。

それが同時に「やりたくないこと」である場合と、同時に「やりたいこと」でもある場合です。

初級者は脊髄反射で「やらなければならないこと」といえば前者の意味でしかとらえません。

しかし「中級者」「上級者」なら、必ずしも前者の場合だけではないことに気が付きます。

ここでの初級者と中級者および上級者との間の決定的な相違点は、後者のケースが存在することに気が付くかどうかにあります。

 

なぜこのような認識のズレが起こるかというと、それは自らの経験に大きく依存しております。

中級者と上級者は自分の経験のなかに同じケースがあるから気が付くわけです。

初級者からワンランクあがると、このような世界が実存するわけです。

「やりたいこと」への移行

ここからランクを1つ上げます。中級者編です。

中級者は「やらなければならないこと」を「やりたいこと」のフォルダーに移行させる工夫をします。

「やりたいこと」なら続けるコツなど不要です。むしろ周囲の気遣いが重要です。

というのは、周囲を形成する人たちのなかに「初級者」がいるとき、やりたくてやっているだけにもかかわらず、やりたくないことをやっていると決めつけて、不要なズレた心配りを示すケースが多々みられるからです。

いわゆる「空気が読めない」イタイやつのことを言っているのです。

 

ダメな組織の特色として「優秀な人」から先に組織を去っていくということがあります。

その現象は、ここで述べている内容に照らすと、「初級者」が多数派を形成する集団において隅に追いやられた「中級者」「上級者」が集団に見切りをつけて脱出することとなります。

ダメな組織とは、この要素に加えて、「初級者」が「中級者」「上級者」の上位の地位を与えられているという要素があります。

ダメ組織のなかで共通に起こっていることは、優秀な部下が無能なダメ上司に困っていることです。なぜ困るかといえば邪魔をしてくるからです。

他方、部下の実力が自分を超えていることを素直に認められる上司は、邪魔をすれば全体に悪影響が及ぶことを理解しているので裁量を与え自律的な活動をむしろ奨励します。

このような上司はたとえ実務の面で部下に能力が及ばなかったとしても、ダメ上司には分類されません。

むしろ部下の能力を最大限にまで伸ばす環境を整えていることから、優れたリーダーに分類されます。これは「上級者」の資質の1つです。

 

中級者の条件に戻ります。

中級者は「やりたくないこと」を「やりたいこと」のフォルダーへ移行させようとします。

スムーズにその作業がいかないときは、ひとまず「習慣」のフォルダーへ移行させます。

習慣とは続けることが当たり前になっていることをいいます。

2つ目の続けることのコツは習慣にすることです。

それが「やりたいこと」のフォルダーに移動したとき、「楽しみ」へと変わります。習慣よりは楽しみのほうがより自発的に続けていくことができます。

3つ目の続けるコツは楽しみにすることです。

さらにワンランクあげて、上級者になるとフォルダーに収納されているファイル数は「やりたいこと(楽しみ)」>「習慣」>「やらなければならないこと」の順になっています。

もしかしたら「やらなければならないこと」のフォルダーはすでに削除されているのかもしれません。

おわりに

本記事の振り返りです。

継続のコツは下記がポイントです。

初級者は『気分転換』に、中級者は『習慣』に、上級者は『楽しみ』にあります

本日はここまでです。

 

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