ビジネスパーソンでも、教養が必要であることが叫ばれて久しくなりました。
書店でも、そうした教養についての本がずらりと並ぶくらい、現代のビジネスパーソンには教養が要求されています。
しかし、一口に教養といっても、いったい何を学んだらいいのかはよくわからない、という方が非常に多いでしょう。
そこで、今回は、ビジネスパーソンが学ぶべき教養について紹介します。
これを読んで身につけるべき教養を理解し、ビジネスパーソンとしてのレベルをワンランク上げましょう。
1.会計知識
ビジネスパーソンが学ぶべき教養1つ目は、会計です。
会計は、いわばビジネスの言語です。
その会計を知らないということは、ビジネスを知らないということに等しいことになります。なので、会計についてはしっかりと学んでおく必要があります。
そして、新しいことを始めるためには、経理部と戦う必要があります。
経理部と会計についてディスカッションし、経理上自分の始めたいことが問題ない、ということを立証するために、自らも会計の知識を持っておく必要があるのです。
主に勉強しておくべきは、簿記です。
簿記では、ビジネスでは欠かせない「貸借対照表」と「損益計算書」の学習が不可欠となります。
これらの内容の細かいところを理解できなくても、せめて大原則くらいは知っておくべきです。
また、会計の知識は、実社会でも役に立ちます。
自分が将来したいことに合わせて個人のバランスシートを作成することで、自らの人生やお金を管理することができるからです。
会計の知識を身につけるだけで、会社の現状がわかり、それを参考に仕事において意見が出せるようになります。
それだけでなく、人生の管理もラクになります。
そういう意味でも、会計の知識はビジネスパーソンにおいて必須の知識なのです。
2.法律を学ぶ
ビジネスパーソンが学ぶべき教養2つ目は、法律です。
ビジネスパーソンに法律の知識が必要な理由は2つあります。
仕事で法律を使う場面が多い
1つは、ビジネスパーソンは、仕事で契約書と対峙する場面が非常に多いからです。
契約書は主に法律用語で書かれています。これが読み解けなければビジネスパーソンとして話になりません。
だからこそ、ビジネスパーソンが法律を学ばなければならないのです。
新しいことを始めるときに法律が必要になる
2つ目は、新しいことを始めるのに必要だからです。
新しいことを始めるためには、法務部とディスカッションする必要があります。
中には法務部が保守的なところもありますから、彼らを説得するために、法律のロジックを組み立てる必要があるのです。
具体的に何を学べば良いのか
法律の必要性は理解いただけたと思いますが、具体的に何を学んでいけばいいのでしょうか?
それは、「日常で頻出の法律用語を見つけたら、意味を押さえておく」「契約書の条項の意味を考える」の2つです。
この2つを行うことで法律に関する知識・考え方がしっかりと身につき、契約書や法務に翻弄されることも少なくなります。
確かに法律は堅苦しく、難しいものであることには間違いありません。
しかし、教養あるビジネスパーソンであれば、普段の契約書から法律の勉強の機会を見つけ、しっかりと自分の知識としているはずなのです。
3.英語のスキル
ビジネスパーソンが学ぶべき教養3つ目は、英語です。
「私は英語でコミュニケーションを取るような環境にないから英語は必要ない」と思っている方もいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。
ビジネスパーソンに英語が必要な理由は、2つあります。
得られる情報量が増える
1つは、得られる情報の量が格段に多くなるからです。インターネットに流れている情報の9割が英語の情報であることをご存知でしょうか?英語に弱いと、この9割の情報を手にすることができません。
情報が重要な社会で、ビジネスパーソンとして遅れをとってしまうわけです。
自分の身を守れる場合がある
もう1つは、もしもの時に英語が自分の身を守る可能性があるからです。
ビジネスパーソンとなれば海外への出張、もしくは海外旅行なんかに行くことがあるかもしれません。
そういった場合に、現地で不当な扱いを受けることがあります。
不当な扱いを受けた時に、きちんと対処し、泣き寝入りをしないために、英語が必要になることがあるのです。
具体的に何を学べば良いのか
では、具体的に何を学べばいいのでしょうか?英語には「読む・書く・聞く・話す」という4つの要素がありますが、私はまず「読む」能力を身につけることをお勧めします。
なぜなら、「読む」能力は、日本にいても情報収集のために必要になるからです。先程も説明しましたが、インターネットの情報の大半を占める英語情報に触れられないというのは、ビジネスパーソンとして大きな遅れとなり得ます。
次に学ぶべきは、「聞く・話す」の能力です。現地で不当な扱いを受けた場合、最も使用するコミュニケーション手段が「聞く・話す」だからです。「書く」については仕事で使っている人のみが身につければいいものだと思っています。
「日本にいるから英語は無関係」ではもはやありません。情報量が全てを分ける現代では、情報収集のために、少なくとも「英語が読める」ことは必要なのです。
4.歴史を学ぶ
ビジネスパーソンが学ぶべき教養4つ目は、歴史です。
一見、仕事とは無関係の内容にも思えますが、無関係と思えるがゆえに学んでおくと大きなメリットがあるのが、この歴史です。
では、なぜ歴史を学ぶ必要があるのでしょうか?
答えは、「歴史は繰り返す」からです。つまり、人間の歴史には法則性があるということです。
その法則を学んでいると、次に起こることが予測できることは想像に難くないでしょう。
まるでエスパーかのように、これから大体どのようなことが起こるのか、歴史から推測できるのです。それってものすごく有利じゃありませんか?
では、どのように歴史を学べばいいのでしょうか。
教科書から学んでももちろんいいのですが、お勧めは博物館へ行くことです。
歴史を学ぶときは、立体的にいろんな角度から学んだ方がいいのです。博物館は、教科書に書いてある内容を、違った角度で紹介してくれます。
歴史は、一見仕事とは何の関係もないように思えます。
しかし、「歴史は繰り返す」ということを知っていれば、歴史を学ぶことが、人生においても、仕事においても、非常に有利になるということがよくわかるはずです。
まとめ
ビジネスパーソンが学ぶべき教養は、以下の通りです。
- 1.会計知識
- 2.法律を学ぶ
- 3.英語のスキル
- 4.歴史を学ぶ
あくまでこの「会計」「法律」「英語」「歴史」はビジネスパーソンが最低限押さえておくべき内容です。
実際にこの他にもビジネスの一般常識はたくさんありますし、特別なスキルを要する仕事についている人は、資格の勉強もしなくてはなりません。
このように、ビジネスで役立つ教養を挙げていれば、キリがないのです。
それでも1つだけ、教養について確実に言えることがあります。
それは、『何事にも好奇心を持ち、疑問に思うことが大切である』ということです。
「好奇心」「疑問」は自らの知識を深めるための泉のようなものです。これがあればどんな状況でも知識に変えることができます。
だから、「好奇心」「疑問」を持ちまくることが大切です。
どんなことでもそうですが、大事なのは好奇心と疑問を持つことです。これらを持って、あなたが知識の幅を広げ、ビジネスパーソンとしてランクアップできることを願っています。
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