このような疑問を解決します。
本記事では、次のことを知ることができます。
- 脳の仕組みを考慮した暗記のコツ。
- 日常生活で考慮すべきこと。
上記のとおりです。
次から具体的な内容を説明していきます。
暗記のコツ【脳の仕組みを理解し暗記する】
脳の仕組みに合わせた暗記のコツをご紹介していきます。
記憶する/思い出すときの脳の仕組み。
脳は次の3つのステップに分かれ、記憶と思い出すことをしています。
1.一時保存
五感から入った情報は、まず脳の海馬という場所に一時保存されます。
2.保持
必要だと判断された情報は大脳皮質に保存されます、
3.取り出し
保存された情報を海馬が取り出して思いだします。
これらのいずれかがうまくいかない場合に、人は「忘れてしまった」「覚えていない」となるのです。
これらの脳の仕組みに乗っ取った、適切な暗記の方法を説明していきます。
情報量を減らす工夫をする。
情報量を減らす工夫をするということは、前述の「一時保存」という箇所に紐付きます。
一時保存する際に、情報量が大量になってしまうと、それだけ情報を一時保存することさえ難しくなってしまいます。
そのため、情報量を減らす工夫が必要なのです。
情報量を減らすコツ
情報量を減らすといっても、覚える量としては減らすことができません。
では、どのように減らすのかというと、情報をカテゴライズし、取り扱うべき数を減らすことが大事です。
一見すると、なにも関連のないように思う10個のことに対して、関連を持たせることができるとしましょう。
すると、カテゴリー分けすることで、10個の情報を7個にまで減らすことができます。
一度に取り扱う情報を減らすことで、海馬が正しく情報を一時保存することができるのです。
脳へのインプットを繰り返す。
こちらは言われなくても、「そうなんでしょ!」って思うかもしれません。
ですが、脳の仕組みを踏まえ再度考えてみてください。
この話は、前述の「保持」に該当する。
前述の繰り返しになりますが、脳には必要だと判断された情報が保持されます。
では、どのような情報が必要だと判断されることになるのでしょうか。
それが、脳に繰り返し入ってきた情報となるのです。
繰り返しインプットすることで脳が大切な情報だと判断し、脳に保存することができます。
各情報を特徴づける。
暗記をどのように行うのかもポイントになります。
暗記対象の中には、似たようなものがいくつも出てくる場合があります。
それらをいかに間違えずに覚えるのかが、テクニックを要するところです。
ここでのお話は、前述の「取り出し」に該当します。
どのように情報を保存しておけば取り出しやすく(思い出しやすく)なるのかを考えてみましょう。
みなさん普段普通にやっていると思いますが、情報それぞれに「目印」を付けることが効果的です。
例えばですが、鎌倉幕府が始まったのは西暦何年からなのかを覚えている日本人は多いでしょう。
それはなぜかというと、目印付けに成功しているからです。
他にも覚えたい情報に紐付くイラストを自分で書いて、イラストと一緒に覚えることも効果的です。
そうすることで、イラストから思い出したい情報へとたどり着くことができるようになります。
人間の5感に紐づけて、それぞれの情報に対して特徴・印象・目印を付けることで、思い出しやすい工夫をすることが大事になります。
参考:元東大王の伊沢拓司さんのことば「暗記の秘儀はなし」
秘儀はないけれど、少しだけ近道になることを下記の通りに紹介されています。
- ミクロ/マクロ適正。
- イメージ連関で覚える。
- 覚えることよりも、思い出すことをメインに考える。
注意:といっても近道というほど、近道ではないともお話しされています。
ミクロ/マクロ適正
1つ目はミクロ暗記、マクロ暗記を意識すべきといいます。
- マクロ暗記:プレゼンなどの大まかに話す流れを覚えておけばOKの暗記。
- ミクロ暗記:漢字や数学の証明など、1個も間違えるとNGの暗記。
今覚えるべきことが、どちらが適しているのかを意識する必要があるとのことです。
これらの切り替えを意識づけるだけで、覚えるべき量が適切になるそう。
イメージ関連で覚える。
言葉をイメージに置き換えて覚えること、さらに単純に言葉単体で覚えるのではなく、他の情報も関連させて覚えることで、一度に複数の情報を覚えることができるというもの。
1つの情報だと結びつきがないが、2つあると相対的な位置が生まれ覚えやすくなるとも言っています。
何かに関連づけることで、覚えやすいし、思い出しやすくなるということです。
思い出すことをメインに考える。
クイズ王の能勢一幸さんが言っていたエピソードについてもお話しされていました。
何かというと、ふと思い出せないことがあった場合に、すぐに調べるのではなく、時間をかけて思い出すようにするということです。
自力で思い出す、頭の中から絞り出すことを練習するということが大事。
思い出せないものを思い出すというトレーニングを行うことが良いそうです。
これらのことも考えてみると、冒頭の、脳が物事を覚えるときのプロセスに沿ったものになっていると思いませんか。伊沢さんはこの辺りも意識し取り組まれているんでしょうか。
勉強した後の行動も考えましょう。
勉強しておしまい!ではありません、勉強後も考えて行動をしましょう。
隙間に繰り返しを行い、記憶を定着させる。
記憶を定着させるためには、繰り返し脳にインプットすることが大切です。
なので、勉強が終わった後も隙間を利用して、脳に記憶を定着させるような工夫をしましょう。
例えば、テレビを見ているときに次のようなルールを設定してみることがおすすめです。
それはCMに入ったときに、さっき勉強した内容でうまくいかなかった箇所(覚えていなかった箇所)を振り返ってみるということです。
もう一度振り返りをしてみて、今現在も覚えることができていない部分がある場合には、再度覚えなおしをし、脳へのインプットを繰り返します。
他にも歯磨きをしているとき、お風呂に入っているときなども、振り返りの時間にはよいかと思います。
十分な休息も大切です。
ストレスが脳に与える影響はよくないものです。意識し十分な休養を取りましょう。
昼寝や、早めにベッドに入るなどし、十分な休息な時間を意識的に作りましょう。
また、人間関係からのストレスについても対処が必要です。
ストレスを感じる相手とは距離を置くなどし、できるだけ関わらないようにすることが良いでしょう。
脳に良い食べ物も理解しておくと良いでしょう。
脳に良い食べ物についてもご紹介しておきます。
ブドウ糖
ブドウ糖は、脳のエネルギー源となります。
ブドウ糖が不足すると思考能力が低下したり、集中力の低下やイライラするなどの症状が起こります。
ブドウ糖は、お米や、パン、麺類などの炭水化物にも多く含まれますので、比較的摂取しやすいですね。
ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸
ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸には、脳を活性化させる作用があります。
イワシなどの脂の多い青魚に多く含まれており、脳の神経組織において非常に重要な働きをします。
他には、マグロ、うなぎ等に多く含まれています。
こちらは意識し摂取することが必要になりますね。
レシチン
レシチンは、大豆に多く含まれており、記憶力や集中力の向上に効果を発揮します。
受験勉強中の学生さんには、豆腐や納豆などの大豆製品がおすすめです。
他には、ナッツ類に多く含まれていることでも有名です。
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以上でおしまいです。
脳に合った暗記の方法と、脳に優しい生活、食べ物をご紹介しました。
どなたかの参考になればうれしいです。
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