お金の計画ってどうしていますか?
多くの人が家計簿などで管理はしているが、詳しく考えたことはないのではないでしょうか。
「お金より大切なものがある」という言葉がありますが、それでもお金は大切です。
お金があれば回避できる不幸があり、お金があれば手に入れられる幸せもあるからです。
そんなお金について詳しく考えたことがない、というのは問題だと思いませんか?
今回は、今更聞けないお金の計画について紹介していきたいと思います。これを読めば、お金についての計画をしっかり立てられるようになりますよ!
お金の機能
お金の計画について考える前提として、まずはお金について知っておく必要があります。
実は、お金には3つの機能があります。
交換の手段
1つ目は、交換の手段です。
あなたが、目の前にある120円の飲み物が欲しいとします。
その時に、120円を払って飲み物を受け取りますよね。
このように、お金には、欲しいものや新しいものを手に入れるための交換の手段としての働きがあります。
価値の保存
2つ目は、価値の保存です。
あなたは貯金をしているでしょうか?しているとしたら、それこそが、価値の保存にあたります。
価値の保存は、後で使うためにためておくことができるという機能です。
価値の尺度
3つ目は、価値の尺度です。私たちが当たり前のようにスーパーなどで見ている値札。
これこそが価値の尺度を表現しているものに当たります。
価値の尺度は、モノやサービスの価値をお金で表すという機能です。
これらの3つのお金の機能によって、私たちの生活、ひいては経済が回っているのです。
経済的に自立した人間になるために
経済的に自立した人間になるために必要なマインドは、「自分のお金の面倒を見るのは自分しかいない」ということです。
お金に関する決断には、その他の決断以上に大きな責任が伴います。
また、世界中のありとあらゆる人が、あなたのお金を狙っているのです。
アメリカで、スポーツのスーパースターは、引退後によく破産するといった話は聞いたことがあるかもしれません。
これは、彼らが自分のお金についての決断を熟慮せず行ったり、彼らのお金を狙っている人に搾取された結果なのです。
それ以外にも、今この一瞬の自分のお金についての決断が、自分の未来を決めることだってあります。
なので、自分のお金については、しっかりと考えて決断する必要があるのです。
お金の専門家との付き合い方
お金の計画を立てる際に、お金の専門家にアドバイスを求めたい人も多いかもしれません。
お金の専門家とは、例えばファイナンシャルプランナーなどです。
彼らはお金や保険などについて熟知しており、確かに相談するにはうってつけの相手に思えます。
しかし、こういったお金の専門家は、同時に特定の金融機関や保険会社とも契約している可能性が高いのです。
「相談をしに行ったはずが何かを売りつけられる」「自分に合ったものではなく、組織として売りたいものを売ってくる」という可能性もあるため、慎重に話を聞きましょう。
お金の計画の立て方
いよいよお金の計画を立てる時です。
お金の計画は、まず人生の中でお金に関する要素をピックアップすることから始まります。
では、その要素とは一体何なのでしょうか?
主な要素は「支出」「収入」「貯金」「借金」「安心」です。それぞれについて見ていきましょう。
支出
まず、支出です。ここでは、現在のライフスタイルを維持するのに必要なお金を見積もりましょう。
何にどれくらいお金を使っているのか把握し、可能であれば月による支出金額の増減とその理由まで押さえられれば完璧です。
収入
次に収入です。
文字通り、自分の収入を把握します。支出などと対応する重要な項目ですので、しっかり把握してください。
貯金
そして、貯金です。
ここでは、貯金の量はもちろんですが、そもそも貯金の習慣があるのかを考え直してください。
借金
借金がある人は、借金についても考えなくてはなりません。
いくら借金するのかはもちろん、何のために借金するのか、どんな条件で借金しているのかもしっかりと確認しておきましょう。
安心
最後に、安心です。
これは万が一に備えた保険などが例にあると思ってください。
ここにもいくらかかっているか確認します。
要素へのピックアップを終えたら、次は具体的な戦略を練ります。
そのために、まずは「個人のバランスシート」を作ります。
個人のバランスシートとは、個人レベルで入ってくるお金と出ていくお金を記録した表のことです。先程の要素を分類すると、入ってくるお金が「収入」「借金」、出ていくお金が「支出」「貯金」「安心」となります。
これらの分類を終え、バランスシートが完成したら、バランスシートの状況を見て見ましょう。
「どこで無駄な支出をしているか」「どこをどういう風に増やすことができるか」が見えてくるはずです。
見えてきた結果をもとに、お金についての行動を実践していきます。
お金の計画は、お金に関する要素をピックアップしてバランスシートを作り、それに基づいて具体的な戦略を練り、実践することで完成します。少々手間がかかりますが、自分のお金のために、やって損はないことです。
お金と人生設計
具体的なお金の計画を立て切った後で余裕がある場合は、人生において重要な要素にかかるお金についても考えてみてください。
なぜなら、人生において重要な要素には、得てして莫大なお金がかかることがほとんどであるからです。
では、人生において重要な要素とは一体何なのでしょうか。
例えば、教育、結婚、老後などです。教育を例に説明をしてみましょう。
教育は、人生の目標を達成するための、いわば道具です。そして、いい教育を受けることが、自分の将来の選択肢を広げると言っても過言ではありません。
しかし、そういったいい教育のためには、塾に行ったり、私立校で莫大な学費を払ったりと大きなお金がかかることも事実です。
なので、自分が、あるいは自分の子供が受ける教育について、どの程度のものを考えているのか、どのくらいのお金がかかるのか検討する必要があります。
MBAを取りたいと思ったら、実際に取得するまでいくらかかるのか、医学部に子供を行かせたいと思ったらいくらかかるのか……などです。
人間には、誰しも人生において重要なイベントがあります。それにかかるお金をある程度見積もっておくだけでも、将来に対する安心感も別格に変わってきます。
まとめ
今回の内容は、以下の通りです。
- お金には「交換の手段」「価値の保存」「価値の尺度」という3つの機能がある
- 自分のお金の面倒を見るのは自分しかいない
- お金の専門家の話は、慎重に聞く必要がある
- お金の計画は、人生の中でお金に関する要素をピックアップし、その上で具体的な戦略を立てることで行える
- 人生において重要な要素を占めるイベントについては、どのくらいお金がかかりそうか考えておくといい
人生において、お金は重要です。
お金があれば叶えられる幸せがあり、お金があることで回避できる不幸もあります。
ですが、忘れてはいけないことは、お金は手段でしかないということです。
本当に大切なのは、幸せと喜びに満ちた人生を送ることです。お金はそのための手段でしかありません。
きちんとしたお金の計画を立てることでお金に振り回されない人生を手にし、幸せと喜びに満ちた人生を送れるようになりましょう。
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