ついに軽量エントリーフルサイズカメラEOS RPが発売になりました。
フルサイズセンサーを搭載したカメラは、カメラを趣味とする人間にとって憧れのカメラですよね。いつかは欲しいと思っているのですが、まだ手が出せていません。
そんな私がキヤノンのフルサイズカメラ(ミドル・エントリー層)について比較して見ました。キヤノンのフルサイズカメラをお探しの方、必見ですよ。
Canon EOS RPをEOS Rと6Dmk2と比較する。
今回は、キヤノンのミドル・エントリー層のフルサイズカメラである、RP、R、6Dmk2について比較してみます。
数値としてのスペックの比較と感想、それぞれのカメラがどんな人に向いているのか、強みはどこなのか、ご紹介したいと思います。
まずはスペックの比較
EOS R | EOS RP | EOS 6D MarkⅡ | |
カメラタイプ | ミラーレス | ミラーレス | 一眼レフ |
モデルタイプ | ハイアマチュアモデル | ミドルクラスモデル | ミドルクラスモデル |
発売日 | 2018年10月25日 | 2019年3月14日 | 2017年 8月 4日 |
有効画素数 | 約3030万画素 | 約2620万画素 | 約2620万画素 |
有効センサーサイズ | 35mmフルサイズ | ||
映像エンジン | DIGIC 8 | DIGIC 8 | DIGIC 7 |
スロット数 | 1つ | ||
フォーカス | デュアルピクセルCMOS AF方式 | ||
シャッター速度 | 1/8000~30秒 | 1/4000~30秒 | 1/8000~30秒 |
連続撮影速度 | 最高約8.0コマ/秒、サーボAF時:約5コマ/秒 | 最高約5.0コマ/秒、サーボAF時:約4コマ/秒 | 最高約6.5コマ/秒 |
AF | 最大5655ポジション、測距輝度範囲:EV-6~18 | 最大4779ポジション、測距輝度範囲:EV-5~18 | 45点、測距輝度範囲:EV−3~18 |
瞳AF | △ ※瞳サーボAFは現在はできない。ファームウェアアップデートで可能となる。 | ○ 瞳サーボAF可 | × |
動画性能 | 4K 30P、ハイフレームレート(スローモーション):120fps | 4K 25P、ハイフレームレート(スローモーション):× | Full HD 60P、ハイフレームレート(スローモーション):× |
動画撮影可能時間 | 約2時間10分 | 約1時間30分 | 約2時間20分 |
ファインダー(大きさ、ドット、視野率、視野倍率) | 0.5型、約369万ドット、約100%、約0.76倍 | 0.39型、約236万ドット、約100%、約0.7倍 | 光学式、上下左右とも約98%、約0.71倍 |
液晶モニター(大きさ、ドット、可動式) | 3.15型、約210万ドット、バリアングル | 3.0型、約104万ドット、バリアングル | 3.0型、約104万ドット、バリアングル |
撮影可能枚数(ファインダー時、ライブビュー時) | 約350枚、約370枚 | 約210枚、約250枚 | 約1200枚、約380枚 |
大きさ(幅、高さ、奥行) | 約135.8mm × 98.3mm × 84.4mm | 約132.5mm × 85.0mm × 70.0mm | 約144.0mm × 110.5mm × 74.8mm |
質量(バッテリー、メモリーカードを含む) | 約660g | 約485g | 約765g |
バッテリー | LP-E6N、LP-E6 | LP-E17 | LP-E6N、LP-E6 |
さすがのEOS R
EOS Rについては、さすがはハイアマチュアモデルといったところでしょうか。スペックが全体的に上を行っていますね。
しかし、センサーサイズ、画素数、映像エンジンについては大差ありませんので、出てくる絵(写真)を見ても、違いは分からないと思います。
それよりもカメラの重さや、電池持ちといった部分が1番目に付きやすいと思いますので、これらをどのように評価するのか、ポイントになるかなぁと思いますね。
コンパクトなカメラならこちらもオススメ↓↓
比較してみてEOS RPについて思ったこと。
なんといっても小型・軽量のフルサイズカメラという部分が強みとなりますよね。
フルサイズカメラというものは、イコール大きい・重たいというところから嫌煙されてきた部分があると思います。
そういった大きな問題点が解消されるであれば、それだけで大きな購入理由の1つになりますよね。正直一眼レフカメラを外に持ち出すとなると、「さぁ出かけるぞ!」と気合を入れないといけないですからね。
EOS RPの強いところ。
私が思うに次のことがEOS RPの強みかと。
- 軽量・コンパクト
- 画質は上位機と大差はない
軽量・コンパクト、画質は上位機と大差はない
やっぱり、軽量・コンパクトが最大の強みとなりますよね。その上で、画質性能は上位機種と大差はありません。
どこに差があるのかと言うと、撮りやすさになると思います。ファインダーが小さめ、連射が少なめ、フォーカスポイントが少なめなどです。
でもまぁ、初心者さんには全然問題ない十分なスペックになっていると思います。
EOS RPの弱いところ。
弱いところは次のところです。
- 電池持ちが悪い
- 値段が案外高い。
電池持ちが悪い
軽量化を重視されていて、他の2機種と比べるとバッテリーが小さいものになっています。電池が単純に小さいために、電池持ちが悪くなってしまっています。
悪いといっても初心者さんには十分だし、予備のバッテリーを購入しておけば問題はないんですけどね。
値段が案外高い
売り出し価格が16万円程度です。少し高いかなぁと言う感覚が正直なところあります。10万円台前半で登場していたら飛びついていたと思います。
そうなったらたぶん、バカ売れするんじゃないかなぁ。
比較してみてEOS Rについて思ったこと。
やっぱり、ハイアマチュアモデルのカメラですね。今回の3つのカメラですと頭1つ抜きん出ていますよね。値段も1番高いですけどね。。。
EOS Rの強いところ。
次のことがEOS Rの強みかと。
- 測距点が多い(オートフォーカスしやすい)
- 暗いところでもオートフォーカスがよく効く
- ファインダーが見やすい
測距点が多い(オートフォーカスしやすい)
測距点とはピントをあわせることができるフォーカスポイントの数なんですが、EOS Rの場合、最大5655ポジションになっています。
約88%×約100%の広範囲に測距ポイントが5655個も散りばめられているのです。
[chat face=”nanapapa3.svg” name=”nanapapa” align=”left” border=”gray” bg=”none”] こんなにいるのかなーって思っちゃうほどです。 [/chat]暗いところでもオートフォーカスがよく効く
測距輝度範囲がEV-6~18になっています。
マイナスの数値が大きければ大きいほど、より暗いところでもオートフォーカスがきちんと効くって話です。
[chat face=”nanapapa3.svg” name=”nanapapa” align=”left” border=”gray” bg=”none”] 私が今使っているカメラなんかは-1なので、どんだけだよ!って感じです。。。ちなみに-1でも困ったことはありません。私の場合、基本的にそんな暗いところで写真はとりませんからね。 [/chat]ファインダーが見やすい
0.5型で、約369万ドットの電子ビューファインダーを搭載していて、もちろん視野率は約100%。そんでもって視野倍率が約0.76倍なので1番ファインダーが見やすいと思います。
6Dmk2は光学ファインダーなのでチョット具合が違いますが。
↓ファインダー、オートフォーカス以外にも気にしたいポイントは色々とありますよ。
EOS Rの弱いところ。
弱みとしては次かな。
- ミラーレスだけど、そんなに小さくなく、軽くもない。
- 使用可能なレンズが少ない。
- 瞳オートフォーカスが、サーボAF時には使えない。
ミラーレスだけど、そんなに小さくない
そのままです。ミラーレスにはコンパクトさを求めがちですが、このカメラはハイアマチュアモデルなので、コンパクトさは求めちゃだめです。
使用可能なレンズが少ない。
キヤノンのフルサイズミラーレスのRFマウントシステムは、発売されたばかりの新しいこれからのシステムになりますので、まだレンズが揃っていません。
そんなときには、マウントアダプターを別途購入することで一眼レフカメラ用のEFレンズが使用可能になります。
瞳オートフォーカスが、サーボAF時には使えない。
EOS RPは使えるので、「なんでだよ!!」って感じですが、今のところは使えないそうです。ただ、将来的にはファームウェアのアップデートにより、EOS Rも使えるようになるとのことです。
比較してみて6Dmk2について思ったこと。
他の2機種と比べると一眼レフカメラであることがメリットになるぐらいかなと思います。一眼レフカメラであることのメリットで1番大きいところは、電子ビューファインダーではなく、光学ファインダーであることですね。
光学ファインダーはレンズから取り込んだ光をカメラ内の鏡で反射させて、目に届けていますので実際の目で見ているような感覚で撮れるところがよいです。
発売されたもの少し前ですし、そういった点や、後は値段に魅力をどう感じれるかってところでしょうか。
6Dmk2の強いところ。
強みは次のことかな。
- 光学ファインダーである
- 値段が安い
- たくさんのレンズ資産が使える。
- 電池持ちがいい(ファインダーでの撮影の場合)
- (個人的には)見た目が一番好き。
光学ファインダーである
ガラス越しに被写体を見ることになりますので、生の目で見ているのと同じ感覚で確認することができます。
値段が安い
そんなに安くはないけど、3つの中では一番安いです。発売してから時間も経っていますしね。たしか売り出し価格はRPよりも高かった(20万ほど)だったはず。
たくさんのレンズ資産が使える。
EFマウントのレンズがたくさん使えます。EOS R、RPもマウントアダプターを使えば、EFマウントのレンズを使用することはできますが。
電池持ちがいい
こちらは一眼レフカメラの強みになりますね。ファインダーでの撮影の場合は、ガラス越しに被写体を確認しますので、そのことに電力は必要としません。
ミラーレスの場合は、ファインダー内にあるモニターに被写体を映し出しますので、電力が必要となってしまいます。
(個人的には)見た目が一番好き。
カメラを正面から見たときのレンズの上の部分(プリズムが入っているところ)がボコッとしているのが、「THE・カメラ」って感じがして好きなんです。
6Dmk2の弱いところ。
- 大きい・重たい
- オートフォーカス性能が弱い
大きい・重たい
一眼レフカメラの宿命ですよね。
オートフォーカス性能が弱い
測距点が少ないことと、画面の中央に測距点がよっているため、画面隅ではオートフォーカスができません。あと今流行りの瞳AFなんてものはありません。
まとめ
今回は3機種を比較してみました。
ざっくり振り返ると、
- EOS R
→なにが何でも最新の機種がいいって人 - EOS RP
→軽量・コンパクトがいいって人 - 6Dmk2
→光学ファインダーがいいって人
かなぁという感じです。
みなさんはどれが欲しいですか?
私はRP!!コンパクトであることから、持ち出すことが楽しくなりそうですからね。
みなさんも自分に合ったカメラが見つかるといいですね。