自己紹介やプレゼンなどでうまく話せない……。
人前でもっとカッコよく話したい!そう思ったこと、ありますよね?
実は、人前でスマートに話すには、コツがあるんです。次の3つを意識するだけで、話を聞いている人に「あの人、スマートだな」「カッコいいな!」と思わせることができます。ぜひ試してみてください。
徹底的な準備
人前でスマートに話すためのコツ1つ目は、「徹底的な準備」です。
どのくらい準備をするかというと、「台本がなくても、身振り手振りを交えて、完璧に話せるようになるまで」です。
話の内容を完璧に頭に入れ、途中で台本からずれても、アドリブで軌道修正できるレベルにまで仕上げます。
そうすることで、多少想定外のことが起こっても、話が本筋からずれることも、話の繋がりを途切らせてしまうこともなくなるのです。
準備が堂々とした姿につながる
なぜそこまでの準備が必要かというと、準備を徹底的にすることによって、自信があり堂々とした自分を見せることができるからです。
自信があって堂々としているように見えると、人はスマートに見えます。
また、準備をしているので、話で失敗することがなくなるというのも理由として挙げられます。
失敗したりせずスラスラと話している人を見ると、とてもカッコよく見えますよね?
しっかり準備し、話に失敗の余地を与えないことによって、聞き手にますますスマートな印象を与えることができるでしょう。
経験談
私自身、徹底的に準備をすることの大切さを身をもって痛感したことがあります。
あるプレゼンを担当した時の話です。
私は、原稿を読めるくらいには練習しましたが、原稿そのものを覚えるくらいの練習はしていませんでした。
本番も原稿さえあれば大丈夫だと、そう思っていたのです。
ところが、実際にプレゼンの場に立つと緊張してしまい、原稿を棒読みするだけで精一杯。身振り手振りはおろか、原稿をスラスラ読むことすらできなかったのです。
おまけに焦って言い間違いをした瞬間に台本のどこを読んでいるのか忘れてしまいました。
いうまでもなく、プレゼンは大惨事に。あの時の取引先の「こいつ、微妙だな」「スマートじゃないな」という視線は一生忘れられません。
スティーブ・ジョブズの話
また、スティーブ・ジョブズは、プレゼン前に隅から隅まで徹底的に、何時間も練習したそうです。
台本の理解はもちろん、立ち位置、声のトーン、演出の内容やタイミング、間の取り方や身振り手振りまで、全てを納得いくまで練習していたというのですから驚きですよね。
スティーブ・ジョブズは徹底的に準備していたからこそ、プレゼンの天才でいられたのでしょう。
徹底的な準備は、天才と言わせるほどのカッコいい話を生み出す源になります。
徹底的な準備をすることで、人は驚くほどスマートさが増します。
聞いている相手にも、スマートでカッコいい印象を与えられること間違いなしでしょう。
比喩や言い換えを使う
人前でスマートに話すためのコツ2つ目は、「比喩や言い換えを使う」ことです。
特にデータから引っ張ってきた数字や専門用語などは、聞き手にとって理解しにくいことがほとんどです。
話しが分かりやすい = スマート
これを、比喩や言い換えを使って相手の身近な表現に変えることで、聞き手に「この人はわかりやすい話をしてくれる、スマートな人だ」という印象を与えることができます。
比喩や言い換えがスマートに話すことにつながる理由は、相手が、話を1回聞くだけでパッと理解できるからです。
自分が知らない話を専門用語を使って話されると、「すごい!」というより「何言っているかわからない」という感情が先立つのではないでしょうか。
その逆で、難しいことをわかりやすい表現に変換して説明できると、相手は「なるほど、そういうことか!」と思います。
相手はパッと話を理解できれば、「この人はスマートな人だ」という印象を持つのです。
比喩や言い換え = 分かりやすい = スマート
私の友人に、この「比喩や言い換え」が上手な人がいます。
友人のAは、とても頭の回転が早く、仕事でも日常生活でも、比喩や言い換えを頻繁にしていたそうです。
Aと食事をしていた時の話です。私は、仕事で成果を出さなければと焦っていました。そんな様子がAにはみて取れたのでしょう。Aは私にこんな言葉を投げかけました。
「君は自動ドアの前に立って自動ドアを無理やり閉めようとしている人に見えるよ。自動ドアは君が脇によければ閉まるのにね。ちょっと落ち着いて、周りを見渡してみたらどうだい。」
Aは私に対して「力みすぎて周りが見えなくなっているよ。肩の力を抜け。」と言いたかったのです。
私はこの言葉にハッとなりました。そして、少し落ち着いて現状の仕事の様子を見渡すことができるようになったのです。
また、比喩や言い換えは、あの田端信太郎さんも多用しています。田端さんは自身の著書『これからの会社員の教科書』にて、「日程調整はパズル」「お詫び訪問はコント」など、多数のわかりやすく、面白い比喩を用いているのです。
データから引っ張ってきた数字や専門用語をそのまま使う方がスマートに見えると思われがちですが、それは大きな間違いです。
聞き手に「何を言っているのかわからない」と思われてしまうだけで、話はスマートではなくなってしまいます。
相手に伝えることを第一に考えて、「相手が頭を使わなくても話の内容が理解できる」ようにすることが、スマートな話をするための第一歩なのです。
話を簡潔にまとめる
人前でスマートに話すためのコツ3つ目は、「話を簡潔にまとめる」ことです。
具体的に言うと、一文一文を短くし、重要な内容のみを話すことにあたります。話を簡潔にまとめることによって、内容をシンプルにし、話にリズムをつける効果があります。
簡潔 = 分かりやすい = スマート
どうして簡潔にまとめる必要があるのでしょうか。それは、話が簡潔であると、それだけで聞き手の理解度が高まるからです。
話の一文一文が長く、まとまっていない話をしている人を想像してみてください。
こういった人の話は、どんなに内容がよくても、内容が頭に入ってこないのではないでしょうか。
特に口頭でのコミュニケーションで一文が長いと、情報量が多すぎて、最初に話した内容が忘れられがちです。こうした話はスマートではなく、むしろだらだらした印象を与えてしまいます。
対して、話が簡潔にまとまっていると、相手は重要なポイントのみをスッと頭に入れることができます。
相手が自ら頭の中で話を噛み砕く必要がないため、相手は話を聞いていて楽です。
また、一文一文が短いと、文章全体が歯切れのよいものになります。
聞き手も会話のリズムをつかむことができるので、それだけで相手は「スマートだ」「カッコいい」と感じるのです。
読み返すことのできない口頭でのコミュニケーションだからこそ、「話を簡潔にまとめる」ことは重要になります。
話の簡潔さが相手の理解と文章のリズムを生み、スマートなイメージを作る後押しをするのです。
まとめ
人前でスマートに話すコツは、以下の3点です。
- 1.徹底的な準備をする
- 2.比喩や言い換えを使う
- 3.話を簡潔にまとめる
人前でスマートに話すことができれば、聞き手である相手に一目置かれること間違いなしでしょう。
そうすると、人脈が広がり、ビジネスチャンスも広がります。皆さんが、スマートな話をきっかけに、大きなビジネスに取り組むことができるのを祈っています。頑張ってください!
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